991
年末の整備 オイル交換、ブレーキローター、ブレーキパッド、ドライブベルト、アイドルプーリ、テンショナー交換

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私の実家は関西でショップをやっておりまして、販売から整備までやっています。フェラーリから軽トラまで幅広く管理しているので、そこそこ立派な設備があります(残念ながらPIWISはないけど)

そんわけで、年末の帰省に合わせてリフトを借りて整備してきました。

メニューは、
・エンジンオイル交換(Mobil1 5w-50)
・エンジンフィルター交換(Mahle)
・ドライブベルト交換(純正)
・アイドルプーリー交換(純正)
・テンションプーリー交換(純正)
・テンションダンパー交換(純正)
・フロントブレーキローター交換(Dixcel PD)
・フロントブレーキパッド交換(ブレンボ ブラックパッド)
・ブレーキパッドセンサー交換
・ブレーキフルード交換(ATE Dot4)

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991は、エアフィルター交換すらリアバンパーを外さないといけないので、ドライブベルトをやるとなると当然外す必要があります。

まずは、エンジンフードをあけファンカバーを外します。
ファンカバーは、中央のゴムの部分にプラスティックのフレームがハマっているのでそれを抜けば、ゴムのブッシュで止まっているだけなので、引っ張れば取れます。

ファンもブッシュで止まっているだけです。爪を割らぬように注意してください(私の991はPCに作業をお願いして帰ってきたらこの爪が割られていた、、涙)

次にウイングを上げ左右のプラスティックカバーを外し、長めのボルトを二本抜くとテールランプが外せます。
(このプラスティックカバーは熱でとても爪が割れやすいです。もし割れても一枚PCで注文しても2000円しないので消耗品だと思えば大丈夫)

冷却水給水口のキャップを外し、プラスティックの台座の右上に止まっているボルトを抜き台座ごと浮かせておきます。

スポイラー止めている長くて太めのトルクスのボルトを4本外し、右上の大きめのコネクタを外せば、スポイラーがユニットごと外せます。

リアバンパーは、上側が4本。下が2本。横が左右それぞれ内側が3本と下側が2本、ナンバー灯用のコネクタを外せばごそっと外せます。大きいので一人では落下させるリスクがあるので二人で作業するのが良いでしょう。

ここまでばらせば写真の状態になります。

慣れればこの状態までは30分かからずもっていけます。

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エンジンオイルをぬくのに時間がかかるので先にオイル交換をします。
(自然に抜くなら最低でも2時間以上は放置したいです)
フィルターカバーは36mmのソケットで外せます。

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今回はワコーズのクイックリフレッシュを入れたくて、事前に洗浄の為にワコーズのフューエル1を1000km毎に3本位使っていれていたので、信じられないくらいオイルが汚くなっていました。

よくこんなんで走ってたな、、

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フィルターは定番のMahle。もちろんパッキンも変えます。
パッキンには新しいオイルを塗っておくのがセオリー。

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本来であればPIWISで油量を見ながら入れるのがベストですが無いので、少なめを狙って入れて走って油温をあげるとメーターからオイルゲージを見ることができるのでそれで確認して継ぎ足します。

991は一般的には、フィルター交換なしで7L、ありで7.5Lと言われているようなので、7.5Lいれて20分ほど走行し、メーターで確認しました。下から2つ目だったのと、今回は7.9Lぬけていたので0.5Lたして、8Lいれました(人によっては7.5の8と書いている人もいますが。ちなみにPCの見積もりで9Lとか使っている事があるのは、オイル抜く時に新しいオイル回してるのかなと。流石に9Lも入らないでしょう)

ただしこのままだとオイル交換警告がでてしまうので、簡易コンピュータでオイルサイクルのリセットをしておきます。

Fuel1とクイックリフレッシュの効果かアイドリング時のジャダーが明らかに減りました。大満足です。

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次に懸案のドライブベルトを交換します。

今回はついでにアイドルプーリーとテンションプーリー、テンションダンパーも変えました。

リアバンパーを外してエアクリボックスを外します。
ボックスは左右下部にボルト一本ずつだけです。

あとはバキュームのラインを3本抜く必要があります。
差し込んであるだけなのでスポッと抜くだけです。

この差し込みが緩かったりゴムが劣化してきたりすると991の持病である冷却システム故障エラーがつくのでご注意を。

安い部品なので、暇をみて交換しようかなと思っています。

さて、エアクリのユニットを外すとドライブベルトが見えます。
フレームの上についている板を外し、エンジンボルトを一本抜きます。ボルトを抜くとカラーが抜けるので(かなり硬いです)それでドライブベルトがはずせるようになります。

あとは、30mmのスパナでテンションダンパーを縮ませて、ベルトをフリーにしてあげて外します。

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これがアイドルプーリー。
ドライブベルトカバーを外せばボルトにアクセスできるので、3本外すだけでとれます。台座ごとAssyで交換しました。

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次はテンションプーリーとダンパーです。

この写真はテンションプーリーとダンパーのAssyが外れている状態です。上の写真の真ん中あたりに少しだけ頭が出ているのがテンションプーリーです。

プレートにダンパーとプーリーがついておりAssyで外せます。ボルト2本なんですが、この通りクリアランスが全くなく、難儀しました。T50のアーレンでなんとか抜きましたが、ヘッドまでが長くて細いトルクレンチがあると良いですが、普通のトルクレンチのヘッドでは入らずトルク管理ができなかったので、無理に変えなくてもいいかもしれません。

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取れるとこんな感じ。
プレートは再利用して、ダンパーとプーリーを変えました。
プーリーがめちゃくちゃなトルクでプレートについていて取るのに一苦労でした、、、

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新しいドライブベルト

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カバーを戻して完成。難しい作業ではないのですが、アクセスするまでにバラさないといけない工程が多いのと、整備性が劇的に悪いので、DIYとしてはハードル高めかもしれません。

・トルク備忘録
ドライブベルトプーリー 10nm
テンションローラー 23nm
ドライブベルトカバー 10nm
ベルトテンショナー クーラントブラケット上部 28nm
ベルトテンショナー クーラントブラケット下部 28nm
テンショナー テンショナー台座 23nm

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最後はブレーキ周り。この写真は交換後です。
ローターは、ディクセルのPD(ドリルド)
パッドは、ブレンボのブラックパッドです。

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キャリパーはT55のボルト2本で止まっているだけです。あとはセンサーのコネクタを外せばフリーになるので、外して紐なので浮かせておきます。

ローターもプラスのネジ2本で止まっているだけです。
キャリパーボルトのT55は85nmで、ローターのボルトは10nmです。

なお、キャリパーボルトは再利用不可なので、ちゃんと新品交換しましょう。

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ブレーキオイルはATE DOT4です。

そこそこキャリパーが大きいので結構量が必要です。
今回はエア抜きをきっちりやったのもあり、全部入れ替えるのに2Lくらい使いました。

こんだけやるとスッキリしますねw

![5e605e95e6379](serve/attachment&path=5e605e95e6379) 私の実家は関西でショップをやっておりまして、販売から整備までやっています。フェラーリから軽トラまで幅広く管理しているので、そこそこ立派な設備があります(残念ながらPIWISはないけど) そんわけで、年末の帰省に合わせてリフトを借りて整備してきました。 メニューは、 ・エンジンオイル交換(Mobil1 5w-50) ・エンジンフィルター交換(Mahle) ・ドライブベルト交換(純正) ・アイドルプーリー交換(純正) ・テンションプーリー交換(純正) ・テンションダンパー交換(純正) ・フロントブレーキローター交換(Dixcel PD) ・フロントブレーキパッド交換(ブレンボ ブラックパッド) ・ブレーキパッドセンサー交換 ・ブレーキフルード交換(ATE Dot4) ![5e605fb53ddb0](serve/attachment&path=5e605fb53ddb0) 991は、エアフィルター交換すらリアバンパーを外さないといけないので、ドライブベルトをやるとなると当然外す必要があります。 まずは、エンジンフードをあけファンカバーを外します。 ファンカバーは、中央のゴムの部分にプラスティックのフレームがハマっているのでそれを抜けば、ゴムのブッシュで止まっているだけなので、引っ張れば取れます。 ファンもブッシュで止まっているだけです。爪を割らぬように注意してください(私の991はPCに作業をお願いして帰ってきたらこの爪が割られていた、、涙) 次にウイングを上げ左右のプラスティックカバーを外し、長めのボルトを二本抜くとテールランプが外せます。 (このプラスティックカバーは熱でとても爪が割れやすいです。もし割れても一枚PCで注文しても2000円しないので消耗品だと思えば大丈夫) 冷却水給水口のキャップを外し、プラスティックの台座の右上に止まっているボルトを抜き台座ごと浮かせておきます。 スポイラー止めている長くて太めのトルクスのボルトを4本外し、右上の大きめのコネクタを外せば、スポイラーがユニットごと外せます。 リアバンパーは、上側が4本。下が2本。横が左右それぞれ内側が3本と下側が2本、ナンバー灯用のコネクタを外せばごそっと外せます。大きいので一人では落下させるリスクがあるので二人で作業するのが良いでしょう。 ここまでばらせば写真の状態になります。 慣れればこの状態までは30分かからずもっていけます。 ![5e6061b665f2c](serve/attachment&path=5e6061b665f2c) エンジンオイルをぬくのに時間がかかるので先にオイル交換をします。 (自然に抜くなら最低でも2時間以上は放置したいです) フィルターカバーは36mmのソケットで外せます。 ![5e6061df24ea1](serve/attachment&path=5e6061df24ea1) 今回はワコーズのクイックリフレッシュを入れたくて、事前に洗浄の為にワコーズのフューエル1を1000km毎に3本位使っていれていたので、信じられないくらいオイルが汚くなっていました。 よくこんなんで走ってたな、、 ![5e6062124c1b5](serve/attachment&path=5e6062124c1b5) フィルターは定番のMahle。もちろんパッキンも変えます。 パッキンには新しいオイルを塗っておくのがセオリー。 ![5e60623c50fed](serve/attachment&path=5e60623c50fed) 本来であればPIWISで油量を見ながら入れるのがベストですが無いので、少なめを狙って入れて走って油温をあげるとメーターからオイルゲージを見ることができるのでそれで確認して継ぎ足します。 991は一般的には、フィルター交換なしで7L、ありで7.5Lと言われているようなので、7.5Lいれて20分ほど走行し、メーターで確認しました。下から2つ目だったのと、今回は7.9Lぬけていたので0.5Lたして、8Lいれました(人によっては7.5の8と書いている人もいますが。ちなみにPCの見積もりで9Lとか使っている事があるのは、オイル抜く時に新しいオイル回してるのかなと。流石に9Lも入らないでしょう) ただしこのままだとオイル交換警告がでてしまうので、簡易コンピュータでオイルサイクルのリセットをしておきます。 Fuel1とクイックリフレッシュの効果かアイドリング時のジャダーが明らかに減りました。大満足です。 ![5e60632ddf6f2](serve/attachment&path=5e60632ddf6f2) 次に懸案のドライブベルトを交換します。 今回はついでにアイドルプーリーとテンションプーリー、テンションダンパーも変えました。 リアバンパーを外してエアクリボックスを外します。 ボックスは左右下部にボルト一本ずつだけです。 あとはバキュームのラインを3本抜く必要があります。 差し込んであるだけなのでスポッと抜くだけです。 この差し込みが緩かったりゴムが劣化してきたりすると991の持病である冷却システム故障エラーがつくのでご注意を。 安い部品なので、暇をみて交換しようかなと思っています。 さて、エアクリのユニットを外すとドライブベルトが見えます。 フレームの上についている板を外し、エンジンボルトを一本抜きます。ボルトを抜くとカラーが抜けるので(かなり硬いです)それでドライブベルトがはずせるようになります。 あとは、30mmのスパナでテンションダンパーを縮ませて、ベルトをフリーにしてあげて外します。 ![5e60633c1a879](serve/attachment&path=5e60633c1a879) これがアイドルプーリー。 ドライブベルトカバーを外せばボルトにアクセスできるので、3本外すだけでとれます。台座ごとAssyで交換しました。 ![5e60634e1be9a](serve/attachment&path=5e60634e1be9a) 次はテンションプーリーとダンパーです。 この写真はテンションプーリーとダンパーのAssyが外れている状態です。上の写真の真ん中あたりに少しだけ頭が出ているのがテンションプーリーです。 プレートにダンパーとプーリーがついておりAssyで外せます。ボルト2本なんですが、この通りクリアランスが全くなく、難儀しました。T50のアーレンでなんとか抜きましたが、ヘッドまでが長くて細いトルクレンチがあると良いですが、普通のトルクレンチのヘッドでは入らずトルク管理ができなかったので、無理に変えなくてもいいかもしれません。 ![5e60638c26155](serve/attachment&path=5e60638c26155) 取れるとこんな感じ。 プレートは再利用して、ダンパーとプーリーを変えました。 プーリーがめちゃくちゃなトルクでプレートについていて取るのに一苦労でした、、、 ![5e6063b28f351](serve/attachment&path=5e6063b28f351) 新しいドライブベルト ![5e6063ba6a710](serve/attachment&path=5e6063ba6a710) カバーを戻して完成。難しい作業ではないのですが、アクセスするまでにバラさないといけない工程が多いのと、整備性が劇的に悪いので、DIYとしてはハードル高めかもしれません。 ・トルク備忘録 ドライブベルトプーリー 10nm テンションローラー 23nm ドライブベルトカバー 10nm ベルトテンショナー クーラントブラケット上部 28nm ベルトテンショナー クーラントブラケット下部 28nm テンショナー テンショナー台座 23nm ![5e60643ed50a9](serve/attachment&path=5e60643ed50a9) 最後はブレーキ周り。この写真は交換後です。 ローターは、ディクセルのPD(ドリルド) パッドは、ブレンボのブラックパッドです。 ![5e606455d84aa](serve/attachment&path=5e606455d84aa) キャリパーはT55のボルト2本で止まっているだけです。あとはセンサーのコネクタを外せばフリーになるので、外して紐なので浮かせておきます。 ローターもプラスのネジ2本で止まっているだけです。 キャリパーボルトのT55は85nmで、ローターのボルトは10nmです。 なお、キャリパーボルトは再利用不可なので、ちゃんと新品交換しましょう。 ![5e6065473f24d](serve/attachment&path=5e6065473f24d) ブレーキオイルはATE DOT4です。 そこそこキャリパーが大きいので結構量が必要です。 今回はエア抜きをきっちりやったのもあり、全部入れ替えるのに2Lくらい使いました。 こんだけやるとスッキリしますねw
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